税務トピックス
2013年10月 2日 水曜日
「基準地価」と「路線価」の関係(四日市:光本税理士)
「基準地価」は実勢価格に近く、「路線価」は相続税や贈与税等の算出基礎で使われ、「固定資産税路線価」は固定資産税等の算出基礎で使われます。
一般的にそれぞれの金額は、「基準地価」 > 「路線価」 > 「固定資産税路線価」になる場合が多い様です。
その割合は概ね10 : 8 : 7と言われているようで、私も頭の中で概算計算する場合は、この割合を一応の目安としています。
今回はこの内「基準地価」と「路線価」の関係が実際にどうなっているか、本年の発表されたそれぞれの数値を基に検証してみました。
(四日市市内の住宅地5地点、商業地5地点)
(住宅地)
地 点 | ①基準地価(1㎡単価) | ② 路 線 価(1㎡単価) | ③比率②/① |
A | 58,000円 | 46,000円 | 79.3% |
B | 38,000円 | 30,000円 | 78.9% |
C | 57,000円 | 46,000円 | 80.7% |
D | 48,000円 | 39,000円 | 81.2% |
E | 49,000円 | 38,000円 | 77.5% |
平均 | 50,000円 | 39,800円 | 79.6% |
(商業地)
地 点 | ①基準地価(1㎡単価) | ② 路 線 価(1㎡単価) | ③比率②/① |
F | 62,000円 | 50,000円 | 80.6% |
G | 85,000円 | 68,000円 | 80.0% |
H | 81,000円 | 72,000円 | 88.8% |
I | 122,000円 | 100,000円 | 81.9% |
J | 75,000円 | 60,000円 | 80.0% |
平均 | 85,000円 | 70,000円 | 82.3% |
検証の結果、四日市市の場合は住宅地及び商業地とも、概ね「路線価」は「基準地価」の80%前後であると認められました。
ご参考までに。
投稿者 光本会計事務所 | 記事URL
2013年10月 1日 火曜日
国土交通省から基準地価の発表(四日市:光本税理士)
※ 「基準地価」とは・・・国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年7月1日時点で調べる基準地の価格で、国土交通省がまとめて発表する。不動産鑑定士らが周辺の取引事例などから1平方㍍当りの価格を算定、土地取引や固定資産税評価の目安になる。
「基準地価」は実勢価格に近く、土地を売買する時などには非常に参考になると思われます。
対前年比では、愛知県のようにプラスになった県も一部にあったようですが、全国平均は住宅地が1.8%、商業地が2.1%の下落率で地価の下落は続いているようです。
三重県も住宅地、商業地とも2.4%の下落で、約20年続けて下がっているとの結果です。
長引く景気の低迷が影響しているとのことですが、安倍政権の経済政策アベノミクスの効果が、今後の地価にどのような影響を与えるか注目していく必要がありそうです。
投稿者 光本会計事務所 | 記事URL