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2012年6月19日 火曜日
地価が下がっているのに、固定資産税はなぜ上がる?
このことについて、四日市市役所のパンフレット「固定資産税・都市計画税 Q&A」には次のように記載されています。
『平成6年度の評価替えの際に、評価額を新たに地価公示価格の7割をめどとすることになり、それまでよりも評価額が3倍~4倍に上昇することとなりました。
しかし、このまま税額の計算をしますと税金が跳ね上がってしまうため、毎年徐々に引き上げていく方法で本来の評価額から求める税額になるまで調整を行っていくことになりました。この調整は現在でも行われています。そのため、土地の税額が上がる場合があります。
また価格が大きく下落している土地では、本来の求める税額となっている所もあり、こういった地域では評価額の下落に応じて税額も下がっています。』
つまりは、平成6年度にそれ以前より3~4倍の土地固定資産税の増税を決定し、それを少しずつ実行しているということです。
ちなみに、市役所の担当者に直接尋ねたところ、現状は3年に1度「料率」を見直し、平成24年度はその見直しの年にあたるということでした。
固定資産税通知書を見直すと、土地の「評価額」は前年より下がっているけれど、「課税標準額(税金算出の基になる金額)」が前年より少しアップしていることがわかりました。
このことについては、一般的にあまり知られていないと思いますが、個人的には長いスパンでの増税ということで、批判をあびない上手な増税の方法だなと感心した次第です。
投稿者 光本会計事務所